今日の新聞に、高校の志望者数が乗っていました。
今の高校はややこしい入試制度を使うのですが、今回の募集が普通の入試と言うものです。
すでに、推薦入試的な合格者が多く決まっている所もあるようです。
先日、近畿大学工業高等専門学校の名張移転に伴う式典も行われ、熊野から高校が一つ減ります。
普通なら、高校が一つ減るとなれば、受け皿の高校のほうの定員でもうんと増やさないととりあえず定員不足になるはずです。
たとえ、撤退する高専の定員が割れていたにしても…
定員 志望者
木本高校 普通科 80 74
総合学科 104 97
紀南高校 普通科 80 87
これがこの地方の県立高校です。
この後で、志望変更があるので調整できます。
本来は木本高校の方が人気があるのですが、入試の偏差値とかが少し高いので中学校でのふるい分けが行われています。
このように、本来の第一志望の方が定員割れするような、完璧なふるい分けまで行ってきているのです。
おかしな話で、この時点から生存競争回避体質を身に付けさせるのです。
子供はまだしも親がすんなり古いわけを受け入れてきているのが不思議です。この辺の気質なのでしょうか?
この数字から見て分かるように、木本高校の二つの学科で13名の定員割れが起きています。
紀南高校の定員オーバーは7名です。
つまり、合計で6名の定員割れなんです。
こんな状況では高専の志望者は全部他所から来ないと足りないわけです。
なにも、この数字は今始まった事ではありませんし、今後改善される見込みなどありません。
将来的には更に半減しかねないのです。
高専が残れば・・・
残れるようなら良いのですがね。
高専を残るだけの補助を…
私立の高校を支えるだけの余裕も無いし、その場しのぎで済まないのがこの数字の現実です。
おまけに、木本高校も紀南高校もかつてより定員は減らしてあります。
授業料を多く取れる特殊な進学校とかでなければ、二クラスとか三クラスの高校を維持するのも大変です。
戦前の中学校・女学校からの伝統を持つ木本高校とようやく50年になる後発の紀南高校の生き残り競争が激化してきます。
しかし、学校の方針を変えてみても、地元での評価って中々変えられませんよね。
FUJI GS645S + TRI-X
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