七里御浜と有馬松原…
良い組み合わせなんです。
「白砂青松」とは行かず、灰色の砂利浜ですが、弓なりに七里も繋がる浜と防風林の松原…
九十九里浜ほど長く無いですが砂が飛ぶことも無いし、背後の山が近いので景色的にもこちらの方が上だと思います。
こうした浜のあるところでは、地引網漁が盛んで、昔は浜に和船が引き揚げられていたものです。
そして、「ろくろ」も用意され、船にはうず高く網が積まれていました。
春先の鰯のシーズンなどになると、一杯人が出て漁をしていたものです。
地引網の漁師さんは本業ではなく「半農半漁」と言うような形態の所が多かったものです。
海に鳥山が出来、魚がわくと、「半鐘」や「サイレン」をならして皆に知らせたのです。
鍬を投げ出して浜に駆けつけ、船を浜から下ろして魚群を囲い込み、皆で網を巻いたりしました。
私が子供の頃にはそれが当たり前の光景でしたし、30年程前には我が家の前の浜でも船がおいてあり字引も引いていました。
有馬松原にも何箇所かの地引網があり、船が上げられていました。
段々、減って行き、漁業権と松原の借地権だけが残っているような状態でした。
以前にも朽ち果てた和船の写真を載せましたが、ああして消えていったのです。
でも、取り立てて邪魔にもならない朽ちた船も風情があって良い物でした。
しかし、このところ、松原の管理が熱心にされるようになったからか、そうしたものが片付けさせられたようです。
少し前まで船を出していた所もその姿さえありません。
浜の入り口に掲示されていた「借地」の許可表示もほとんど無いようです。
もう、「御浜小石」を拾う人も居ないし・・・地引も無いし・・・
かくして、遊歩道が整備され、見通しの悪かった藪は整理され、綺麗な林が完成しました。
でも、何かを発見するなんて楽しみもなくなったような気がします。
どっちが良いのかは人の好みでしょうね。
松もほとんど無い位ですから、時代が変わったと言うことでしょう。
『なでしこ Artists 展』
2011年3月11日~13日
熊野市文化交流センター 多目的ホール
女の人たちのグループだそうです。
教育委員会に顔を出した時にパンフレットを頂きました。
興味のある方はお出かけください。
熊野市周辺地図です