以前、インドネシアに行ったとき鉄道に乗りたかったのですが子供たちに拒否されて乗れませんでした。
今回はほんの一部だけですが、列車の旅を入れました。
ベトナムの中央部、フエとダナンを結ぶ間にある「ハイヴァン峠・Deo Hai Van」と言う難所を越す区間に乗って見ました。
日本で言うグリーン車に相当する「ソフトシート」と言う車両です。
列車番号SE3 フエ発10:29 ダナン着12:51 と言う手ごろな長さの鉄道のたびになります。
今では道路の方は新しいトンネルができて短時間で走れるため、特に希望しないとこのルートはバスでのトンネルの旅になっているようです。
ベトナムの鉄道は日本同様「狭軌」です。
人間も小さいですし、狭軌でも良いのでしょう。
車両は少し痛んではいますがそこそこ綺麗です。
ソフトシートの方は外人旅行者と現地では少し裕福な人が乗ります。
外人切符ですが同じ料金らしく40.000ドン…166円と言う驚異的な値段です。
車内販売もありますし、長旅でも大丈夫でしょう。
ハノイからホーチミンシティまで通しで乗れば32時間とかになります。
トイレも「和式」?もあります。綺麗に掃除されています。
一時間近く遅れての発車に成りましたが、平地はそこそこの速度で走ります。
見所と言われる「ハイヴァン峠」の区間は、岬周りの急坂、急カーブの連続で這うようにして登ります。
短い距離で結ぼうと言うものではなく、地形のままに線路を通していったものですね。
道路の方が先に長いトンネルでショートカットしてしまったようです。
景色はどんよりした天候でもう一つでしたが、晴れていれば素晴らしいでしょうね。
デッキの窓を開けての撮影になりました。
フエの駅での光景はやっぱり鉄道は庶民の乗り物ですから何となく安らぐ風景ですね。
見送りの人との別れなんて、今の日本の鉄道では味わえなくなっていますが、ベトナムには残っています。
やっぱり「旅」とか「別れ」なんてのはこうでなくては…なんて古い人間は思いました。
この娘は、フエから一緒に乗った娘で、「ダナン・Da Nang」の実家に帰るところでした。
フエの学校に行っているそうで、旧正月にかけて少し休みなので家に帰るのだそうです。
物怖じしないで一生懸命答えてくれました。
ベトナムの女の子に比較的共通なことです。
かといって、媚はしないし…感じの良い娘が多いです。
カメラマン風の爺さんの一人旅…警戒するに当らないのでしょう。
ブラリブラリと景色と人を眺めながら歩く旅なのですが。景色は良いにしても、人間の方はどうも若い女の子ばかり見て歩いていたようです。
これは写真部時代に「ポートレート」をやっていたからでしょう…
と、言うことにしておきます。
ベトナムの地図です