フエはベトナムのグエン朝の都とした栄えてきた町で、世界遺産に登録されている旧市街の中心には1802年から143年続いた王宮が残されています。
年代的には新しいものですは、広大な面積を抱えた、堀を持ち堅固な要塞のような王宮です。
ベトナムと言う国を治めるのが大変だった事をあらわすようです。
王朝が滅びてからの痛みが激しく、昔のままで残されている建物は少ないようです。
荒れているのが、かえって趣を与えている面もあります。
少しずつ、修復と復元がなされているようです。
これが進むと、人によっては嬉しいのでしょうけど、奈良の平城宮跡のようにギンギラギンに成りすぎて「古をしのぶ」のには向かなくなるかもしれません。
この回廊は妃のために建てた建物を囲むように作られたものの一部だそうです。
グエン朝の人も、多分、今のベトナム人のように小柄だったのだと思いますが、各建物は大きいし、こうした回廊なども立ちが高いです。
権威を示すには大きさも必要なのでしょうね。
一辺が500m以上ある敷地の中に色んな建物が立ち並び、それを回廊で結び、庭は細かく塀で区切られかなりややこしい配置だったようです。
板を打ち付けて立ち入り禁止にしたところもあちこちにあり、半分は廃墟のような状態です。
これも、「世界遺産」に登録され、大切な観光資源にもなっていますから、綺麗になってゆくのでしょう。
昔訪れた、タイ国のアユタヤなども私が訪れて時はまだ廃墟状態だったのに、今テレビに出てくる風景は随分変わっていますからね。
荒廃が進まないようにするのは良いですが、やたら綺麗にするのは廃墟好きの私としては好きな方法ではありません。
ここでの注意事項は、石畳が濡れると滑りよいです。
あまり人の歩かないところは薄くコケが生えかけていたりして油断は出来ません。
この町にも日本人・もしくは日本語をしゃべるガイドが居るようで、現地のツアーも色々募集されています。
街中も、やたらと高く段差のある歩道の端っこにオートバイ用?の切り落としがあったりするので滑りよいところがあります。
繁華街が少ないので夜になるとかなり暗い道も多いですしね。
ベトナムの地図です