ここ『九鬼』(くき)は紀勢線紀伊市木駅のある市木=一鬼から始まる熊野海賊軍団地名の最後になるものです。
ここから先、尾鷲に至る道は八鬼山(やきやま)を越える難所です。
尾鷲節に
ままにーなるなーらー あの八鬼やーまを よーいそれ
くわでならしーいてー かよわーせる のーんのこ さーいさい
やさほーらえーえー やさほーらえー
と、歌われるほど険しいものです。列車はこのやき山をぶち抜いた長いトンネルを抜けて、尾鷲湾に入ってゆきます。
道路の方はつい最近まで八鬼山を迂回するように海岸沿いを遠回りして越えて行きました。今は、八鬼山に長大トンネルを抜いたので時間が1/3ほどに短縮されました。