LUZの熊野古道案内

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2010年 12月 29日

熊野の旅 門松

 私が子供の頃、竹をスパッと切ったのを束ねて足元に梅や松をあしらった据え置き型の門松は、本の中で見るものでした。
 小学館の子供雑誌などは東京一ツ橋で作るのですから、当たり前のようにこの門松が載っていましたからね。
 しばらくすると、格好が付けよいのと設置もしよいので、「国鉄熊野市駅」が作ってすえ始めました。
 でも、一般の家ではそんな門松は他所のものですから飾る?ことはありませんでしたね。

 最近では、「門松」と言いながら小型で屋内向けの様なミニチュア版がスーパーやホームセンターにも出るようになり、この「東京風門松」が売れているようです。
 テレビでも雑誌でも門松と言えばこれなんですから仕方ないでしょう。
 こうして、色んなものが平均化されてゆきますね。
 「木綿のハンカーチーフ」敷に言えば、「都会の絵具に染まらないでーーー」なんて無理なようです。
 かく言う私も、半世紀前に「東へ向かう列車」で都会に出て、「毎日過ごす街角」で楽しく過ごしたものです。
 帰ってきても完全には戻りきれて居ないんですから…
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 近年はこのように年末のイベントの呼び物として、「門松造り講習会」があります。
 完全に「東京風門松」ですね。
 でも。これはキットにして材料も揃えよいし、持ち帰るのも楽だし、地元風のもののように「何処に取り付けよう…」なんて悩まなくて良いですから、イベント向きなんです。
 次の世代には「これが門松なんだ」と言う風に認知されるのでしょうね。
 まあ、地元風といっても、こんなのじゃないと言うだけで、木本、飛鳥、新鹿…こんな狭いところで随分違うようなのである意味では伝統を守りにくいんですけどね。

 戦後、世の中が落ち着きだした頃…
 「新生活運動」てえのが流行り、門松も資源の浪費だと言って「紙に印刷したものを玄関に張ろう」なんてやっていましたね。
 戦中・戦後の山林乱伐で山が荒れていたのでそうなったのでしょう。
 今では松などはクリスマスの樅ノ木同様、「特用林産物」などといって栽培されるんですけどね。
 山の「羊歯」なども売れるのですが、暮れだけの特需ですし、それで飯が食えるのではないので高齢者が山に入れないほどまで老いて来たので採る人が居なくなりつつあるようです。
 暮れに5万円稼げても、後の11ヶ月食えなければねえ…

  こんなブログも書いています◆
   ★★
   


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2010-12-29 10:44 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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