何だかお正月をきちんとやらなくなってきた時代なのに、商業ベースのほうは「正月気分」を盛り上げようと頑張りますね。
月半ばだと言うのに、売り場には「お鏡」まで出てきました。
いくら日持ちするパック商品だからと言ってそれは無いでしょう…と言う感じを受けます。
たくさんではないけど注連縄も・・・
まだ、クリスマスの長靴が売れるのには早いと言うのにねえ…
いくら煽っても、今の奥様方は「略式正月」で済ませる人が多いのです。
まあ、その分、既製品の「御節」なんてのが売れるんでしょうけどね。
熊野は関西圏です。
餅は丸餅です。
普通に焼いて食べるのも「丸餅」、雑煮の餅も「丸餅」なのですが、今のスーパーの売り場では「さとうの切り餅」に代表される切り餅のパックしたのが主流です。
と、言うことは…
熊野のほとんどの家の雑煮に入っている餅が「切り餅」になってしまったのでしょうね。
関東から来た嫁と地元育ちの姑の争いも減ったでしょう。
正月早々の揉め事ですから、無くなった方が良いですが、なんだか寂しい話です。
でも、暮れに家で搗いて硬くなってしまった丸餅より、パックされた切り餅の方が柔らかくて美味しいですね。
家で作っても「伸し餅」にしておいて切ってすぐに焼く方が美味しいですけどね。
昔の関西の人は、「正月早々、角が立つような切り餅はあかん!」と、言ったものです。この理屈はもっともらしいですが、関東勢に対抗するのに考え付いた後付の感じもします。
謂れとか言うものの多くは後付のが多いようですけどね。
注連縄に関しては、根元の向きが左右逆のところがあるようですが、私はこの辺の正しい向きがどんなのか知りません。
個人の家のを見ると結構ばらばらですからね。
紀伊長島のように「蘇門」と言う札が最初からついていたり、「笑門」などと言う中華風の札のあるものは札が付いている方向に飾らなくてはならないので決まっちゃうでしょうけどね。
こうした風習も「ハウツー本」が書いてあるように統一されてゆくのでしょう。
出版社と物書きの多い関東に合わされちゃうのかな?
生活の中の「赤味噌」「白味噌」の地域による区別もどんどん薄れていますしね。
なにしろ「タケヤ味噌」「まるこめ味噌」なんて宣伝には負けちゃいます。
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