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LUZの熊野古道案内

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2010年 12月 13日

熊野の旅 ありあけその後

 南牟婁郡御浜町を一時的に有名にした、フェリー「ありあけ」が海面から姿を消して随分になります。
 しかし、海の底には「ありあけ」の残骸がまだ残っているようです。
 切断すると同時に割れて沈んじゃったので、積荷などもバラバラに流出してしまったはずですから中々片付かないでしょう。
 海の中に沈めるとかなりの浮力が働くので物は随分軽くなります。
 今まで見ていても、海岸工事で使った大きな矢板やテトラポッドなどが簡単に流されて離れたところに打ちあがったりします。
 10数キロ先に沈めた大きな岩石がこの沖にごろごろしていると言うのも、かつて同僚の漁師さんに聞きました。
 船を割ってから半年…散らばって当たり前でしょう。
 熊野灘沿岸ですから潮の流れも速いし、沖に向かって傾斜しているし…
 いまでも、クレーンの付いた船が残骸引き上げをやっています。
 大きなものが見つかったときには大きなのが来て、小さなものは小さなクレーン船で拾っているようです。

 最初の頃は沈んだ場所で作業していましたが、最近は結構はなれたところで作業していることもあります。
 海って広すぎるので距離は分かりにくいのですが、1Kmは離れている場所での作業も見かけます。
 有害物質がなければ、「沈船」は漁礁としては良いものなのですけどね。
 鉄錆と言うものを好きな貝とか藻もいるようで、それを目当てに魚も寄るようです。
 そうした場所を漁師さんは漁のポイントに入れているようです。
 しかし、この船の場合、引き揚げると約束したのですし、きちんと片付けないとトラックなどの積荷に何が乗っていたのやら分かりません。
 変な臭いが出れば、すぐそばの『えび刺し網』と『定置網』に大きな影響が出ますね。
 何しろ、流れ込む川の水質が少し悪くなるだけで、迂回しちゃって定置網・大敷に魚が掛からなくなるほど敏感な連中ですからね。
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 これは海面上に「ありあけ」の船体が見えていた7月末頃のものです。
 この頃には「ありあけ」も観光資源ではなくなって「邪魔物」になっていましたね。
 「世界遺産」でさえ、話題性が薄れるのですから沈没船ではねえ…
 「タイタニック」ほどのロマンも無いですから…
 かくかように、一時的に名前を売ってもあまり効果は無いものです。
 「猟銃事件」「虐待事件」「失踪事件」…熊野を舞台にしたワイドショーで騒いだ事件もあったのですが、地元の人さえ忘れています。
 他力本願はいけませんね。
 でも、イベントなんて自力更生も一過性のものになりがちです。
 人様に来ていただいて、お金を使ってもらうのは難しいものです。

  こんなブログも書いています◆
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2010-12-13 09:46 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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