LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2010年 11月 09日

熊野の旅 忘れられかけた名勝 瀞八丁

 熊野川の支流、北山川の中ほどに「瀞八丁」と言われる渓谷があります。
 関東では「長瀞・ながとろ」と言うのがあってそこそこ有名ですね。
 私も学生時代、ハイキング?で行きました。
 そこのは「瀞」を濁らずに「とろ」と読みますが、こちらのは濁点が付いて「どろ」と読みます。
 おなじ「瀞」ですか、秩父の方のは明るく、紀州のはもっと切り立って幽玄な雰囲気です。
 すごく良いところなのですが、この名勝は嫌でも船に乗って見ないといけません。
 昔は河口の新宮…実際は対岸の「成川」から「プロペラ船」に乗って熊野川を遡ったのです。
 今の国道168号線などはまともに走れない道でしたからね。
 168号線が少し改良されてくると、プロペラ船と言う大きなプロペラを背中に背負った船では騒音はひどいし、時間も掛かるので、見所の無い熊野川部分をバスで遡るように変更され、熊野川が十津川と北山川に分かれるところ「宮井」から船に乗るように変わりました。
 その頃には「プロペラ船」も「ウォータージェット」と言うイカのように後ろから水を噴出して進むものに変わっていました。

 何しろ「プロペラ船」と言うやつは、背中にセスナより大きなプロペラを背負って急流を遡るように大きなエンジンをむき出しのままでふかし続けます。
 乗っている観光客も耳がおかしくなりますが、沿線の楊枝の学校などは授業を中断するほどだったのです。
 今のように、観光客が減ってたまにしか船が無いならまだしも、昭和30年代などは「吉野熊野国立公園」の目玉ですし、素人は行ける「秘境」「渓谷」として大賑わいでしたから、騒音もすごかったのです。
 新宮の河口には「プロペラ船」がどっさり居たものです。

 今はもう少し上流の「小川口」からの乗船になっているようです。
交通の便が良くなり、小川口から「下瀞」を見て「上瀞」まで行って、20分の休憩をして折り返してきても2時間と言う手ごろなコースになっているのですが、昔のような賑わいは無いようです。
 春のから初夏への新緑やサツキの季節、真夏でも涼しい渓谷、秋の紅葉…色んな名前の大岩・奇岩(無理やり付けた名前のようなのもありますが…)が連なって、深くて緑色した川を進むのは四季を通して素晴らしいものです。

 と、言っても…
 私がこの「瀞八丁」に行ったのは、小学校の終わり頃と、大学生の時です。つまり。半世紀前のことでそれ以降は近くを車で走り回る以外、「瀞」の方はテレビとパンフレットでしか見ていませんね。
 お客さんをちょいと案内すると言うことも無いです。
 不便な訳でも無し…自宅から1時間も掛からずに「小川口」まで行けるのですけどね。

 古いアルバムのどこかには一枚くらいは…と思ったのですが見当たりません。
 仕方ないのでうんと上流の大又川の水の写真です。
 この水が海への出口を求めて紀州と吉野の境をさまよって、10Kmほど下った時、その急ぎ足を緩めて一息つくのが「瀞八丁」です。
 このまま下ってもダムがあるのですんなりとは着きませんけどね。
 本当なら半日なのに、人間が邪魔をしたので一日なのやら一年なのやら…
 ダムで水が死ぬのもおかしく無いです。
でも、今でも「瀞八貯」は綺麗なはずです。
 急ぎ足でも吉野熊野の秘境が少し味わえる旅になると思いますよ。
d0045383_1115570.jpg


 こんなブログもはじめました。
 ★★
   


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2010-11-09 11:16 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/12231715
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 行きはよいよい・・・...      熊野の旅 遅くなったし… >>