LUZの熊野古道案内

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2010年 11月 05日

熊野の旅 名勝・獅子岩

 熊野市の名勝の中で一番古くから旅人の目に触れ感心されたのが、「獅子岩」でしょう。
 浜辺に立つ岩ですが、南方法から見ると本当に狛犬・獅子が海に向かってほえているように見えます。
 鬼ヶ城はもっとスケールが大きいですが、わざわざ岬の先まで出なくてはならないし、街道を歩く人は付け根の「松本峠」を越えてしまいますからね。
 いまでこそ道路がありますが、徒歩の時代にはまともに近づけないし、命を掛けてまで見るようなものでも無いですからね。
 獅子岩は嫌でも前を通る浜街道そばにあります。
 でも、今のように岩を削って尻尾の方に道が出来る前には一旦浜に下りて、「獅子岩」「人面岩」のところを通ったのだそうです。
 その前に、「井戸川」をわたらなくてはならないし、河口には橋は無いし、難所だったそうです。
 見掛けは難所では無いですが、海が荒れれば「越後の親知らず」ほどではないにして、大波が来ないうちに走り抜けなくてはならなかったからです。
 命を落とした人もあったとか…
 ちょいと迂回して、池川と言うところを目指せば安全なのですが、歩きだと1時間のロスではすまないでしょうね。
 2分対1時間強…
 人間の心理からするとねえ…
 目の前に広がる七里御浜の先に、「熊野三山」が見えているだけに遠回りはしなかったのでしょう。
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 しかし、台風のさなかに無理やり通過しようとしなければ安全で景色の良い「物見どころ」だったでしょうね。
 「矢立」と「紙」を取り出して、さらさらっと絵など書いた旅人も居たでしょうね。
 その頃には有馬松原だけではなく、木本の海岸沿いにも松原があったはずです。

 今の観光客も、この獅子岩には車や単車を停めて見物する人が多いです。
 鬼ヶ城には行かなくても、ここは通りすがりで見えますからね。
 そして、カメラを取り出して・・・
 今だと、携帯を取り出して腕を伸ばして…と言う人も多いです。
 誰が撮っても「獅子岩」になる、分かりよいモデルさんです。
 絵葉書の時代には、熊野市の名勝の代表として必ず一枚は入っていた物です。
 今では『絵葉書』も売れないし…
 横に喫茶店はあるのですが、見物に時間の掛からない名勝なので中々客には繋がらないようです。
 すぐ先、400mほどで「花の窟神社」もありますしね。

 今の観光は金にならないことが多いのですが、この「獅子岩」はその典型でしょうね。
 それでも、熊野市の名勝で人が立ち寄る数ではトップではないかと思います。
 それで良いのでしょう。
 何しろ「天然記念物」なんですからね。

 こんなブログもはじめました。
 ★更新しました★
   


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2010-11-05 09:19 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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