LUZの熊野古道案内

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2010年 10月 30日

熊野の旅 港の無い漁村 阿田和

 紀伊半島はほとんどのところがリアス式海岸で、そこそこ良港が並んでいます。
 良港であっても、背後地が無くて近代式漁港に出来ないところ、住む所にも事欠くところがあるくらいです。
 一番長い「七里御浜はそこそこの背後地はありますが、今度は砂利浜ですから港が出来ません。
 他所に行くと、「掘り込み港」と言って、人工の入り江を浜に作ったところもありますが、港の入り口がすぐに埋まってしまう厄介なものです。
 さらに、前が外海になるところでは、小さな掘り込み港では、ちょっとの時化で使い物にならないことが多いです。
 たいした漁村でもなかったし、砂利の移動の大きな七里御浜だし、前は熊野灘だし、掘り込んで使えるほどの土地も無し…
 色んな条件で、御浜町阿田和は港の無い漁村として残っています。

 すぐそば7Kmほどのところに、「鵜殿港」が整備されたのでさほど船に関しては不便も無いのでしょう。
 それよりは、大敷網を直したりするために使える、広い浜がある方がありがたいでしょうね。
 昔のように、浜から船を出す時代では無いですが、「阿田和大敷」は結構元気です。
 目の前の海にも、浜の上にも漁船はおろか伝馬船すら見えない漁村です。
 大敷網の準備でもしていなかったらすぐ脇の国道42号線を走っても、そこが漁業の基地、漁村だとは思わないでしょうね。
 すこし、海に馴染んだ人でも、せいぜい「地引網」程度だと思うでしょう。
 でも、「阿田和」は大敷の基地なのです。
 今では獲れた魚は、ここに浜上げされず、鵜殿などの「港のある漁村」に水揚げされます。
 大量に揚がったときは、市場のしっかりした勝浦や尾鷲に船のままで行くこともあるかと思います。
 熊野の大敷もその方式ですからね。
 仲買い、問屋の居ない田舎の港に大目の魚を水揚げすれば…結果は見えていますからね。
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 こんなブログもはじめました。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2010-10-30 11:37 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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