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LUZの熊野古道案内

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2010年 08月 25日

熊野の旅 熊野古道と水

 木曽路では無いですが熊野古道もほとんどが山の中です。
 小さな集落を繋ぎながら山を越えてゆく道です。
 昔は沢沿いを歩き谷を渡るところも沢山あったでしょう。
 雪を頂く山は無いので雪解け水は無いですが、緑に覆われ雨の多い紀州の山々ではおいしい水の出るところも沢山あったと思います。
 今でも和歌山県側の中辺路道などは山中が長く谷川に出会うところもありますが、熊野市界隈になると熊野古道は海岸線の峠越えの部分だけになり水場などはほとんど無くなります。
 木本から北の伊勢路は紀伊山地の山が海の落ち込む所を横切って行きます。
 谷らしい谷も集落のあるところだけと言う地形です。
 昔の旅人も竹筒などに入れた水が貴重だったでしょう。
 今でも、自販機もあまり無いところですから、手に入れた飲料が貴重な水になります。
 それでも、一つの峠を越えるのに半日かかるなんて大物は無いですから喉が渇いて苦しむようなことも少ないでしょうね。
 ただ、山道を出ても「松本峠」を除くと他では何も無いところが続きます。
 「峠を下ると遠くに民家の灯りが…」なんて昔話にありますが、熊野古道は下れば必ず民家は見えます。
 でも、昔のように庭先に井戸があったり、山水を架け流している外流しなどはもう見受けられません。
 思わず一口飲みたいといった誘惑に駆られる光景は無いですね。
 今頃の季節には架け流しの水の中にトマトやキュウリなど夏の野菜が浮かんでいたものです。
 さほど好きでも無い野菜が美味く見えたものです。
 この光景を売り物にする観光地もあるくらいです。
 観光地に求めるイメージなんて割合と単純なこうした物の積み重ねなんだと思います。
 地味すぎてやりがいが無い…
 わざわざやると金をかけすぎた立派過ぎるものになる…
 大体、ちらりと見かける地元の人にはもんぺ・野良着姿で居て欲しいのが本音でしょう。
 民家も信州や木曾の絵本から出てきたようなものが似合うしね。
 このあたりの昭和の前半までの田舎の家は、杉皮葺きの小さなもので、鎌倉・室町時代の絵に出てくるようなものだったのです。
 復元するにはお金のかからない代物なのですが、格好も付きにくいです。
 建築基準法で認められないでしょうしね。
 そんな家の写真が見つかったら載せるのですが私にネガには無さそうです。
d0045383_11145373.jpg

    昭和33年ごろ  松本峠を降りたあたり

 こんなブログもはじめました。
   


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-08-25 11:15 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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