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LUZの熊野古道案内

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2010年 08月 05日

熊野の旅 海・川と子供 今昔

 子供と自然との付き合い方は随分変わってしまったようです。
 色んな遊び道具が出来てきて、時間がいくらでもつぶせるようになったのも一つの原因でしょう。
 さらに、大人たちの意識も変わって、危ないところから子供を遠ざけようと言う配慮が行きすぎるほどなされるようにもなりました。
 田舎の学校でもプールが作られ、川や海に行かない子供も増えました。
 昔はうんと危ない場所を学校で「泳がないように」と注意する程度だったのが、今では「泳いでも良い場所」が指定されるようです。

 それに、子供の遊ぶ集団の変化が大きいですね。
 昔だと中学生の「ガキ大将」を筆頭に小さな子供までが一塊で水遊びをしていました。
 年長者には下を見守る義務があった訳です。
 それが、いつの間にやら同級生だけのようなグループになり、遊び方や喧嘩の仕方が教えられたりしなくなったのです。
 でかい子供が居るから危ない遊びはさせませんでしたし、助けられたことも多かったのです。
 確かに大きな子に殴られたりはしましたけどね。

 川遊びと言えば男の子は「金つき・ヘシ・もり」を持って魚を追うのが主流でした。
 川の上流まで岡の上を走って行き、下りながら魚を追いかけるのです。
 小さいときはとても出来ないのですが、付いて廻ってみて覚えるのです。
 「あの岩の下には大きいのが居る…」なんてことですね。
 猫柳の枝を取って、魚のエラを通して運ぶ道具を作ったり、水中眼鏡の曇りは蓬などの草をもんだ汁で防ぐとか…みようみまねで身に付けましたね。

 海でも今では完全に遊泳禁止になっていて、下手に泳ぐとお巡りさんまで出てくるようなこの前の浜、木本海岸も子供の遊び場でした。
 正式には今は港になってしまった「脇の浜」が水泳場だったようですが、私が高校の頃まではこの下で泳ぎました。
 「土用波」が立ってきて少し海が荒れ始めると、海に入るのも海から上がるのもコツが要ります。
 ここの海は遠浅では無いので目の前で波が砕けます。
 あれ加減になると、その波の腹が見えるようになります。
 目の前に真っ青な水の壁が見えるのです。
 海に入るにはその壁に頭から勢い良く飛び込んで向こう側に出る必要があります。
 巻き込まれれば立っていることも出来ず、下手すると浜に叩きつけられます。
 慣れれば何てことなしに波の向こうに出られるのですけどね。
 帰る時は、その波が砕ける寸前のところで待機し、適当な波を選んでその頂に載って全力で岸に向かって泳ぐのです。
 出来るだけ波の先っちょで岸に近づき、引く瞬間には立ち上がらなくてはいけません。
 引き戻されたら波に巻かれます。
 腰より深い水の量だと立ってこらえることは不可能です。
 駄目が分かったら、一目散で沖に向かって泳いで波の腹に飛び込めるようにするのです。
 何度も失敗して、「死ぬかと思う」のを経験して会得する技ですね。
 ガキ大将は波の荒さと本人の技量を判断して、無理と思うやつには沖に出る事を禁止したものです。

 そんなガキ大将も居なくなり、心底から水と戯れる子供の姿も無くなりましたね。
 今の子の方がしぶきを立てない綺麗な泳ぎが出来るようですけどね。
 昔のガキ大将はなるべく水しぶきを立てて派手に泳いだものです。
 まあ、「ゴリラ」が強さをアピールするようなものだったのでしょうね。
 ゴリラと違うのは「ガキ大将」はもてなかったです。
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 こんなブログもはじめました。
   


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-08-05 10:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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