LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 09日

熊野の旅 田舎に突きつけられる数字と言う現実

 日本国…そしてその足元を支える田舎…
 世界の先進国も同じような傾向なのですが、人口、経済の都市集中による田舎の疲弊…
 感情論、精神論ではない数字の面からも見つめる必要がありますね。

 熊野市の当局が予測した将来の人口予測は、私が20年ほど前に考えたものよりはるかに厳しいものです。
 熊野市の人口はこの先急速に減少し、12000人ほどになるそうです。
 私が予想したのは15000くらいで少し足踏みするかな…と言う物でしたがもっと厳しいですね。
 まあ、単純計算で今の子供たちの数からして、昔のように8割も流出しないで半分以上残ってくれても一年100人ほどです。
 これが70年分で7000人ってことです。
 さらに、この残った人が全部結婚しても一年50組、産む子供が全国平均の少し上でも75人ほど…
 つまり、次の世代では全部残ってもそれだけなんです。
 この数字はとことん保全した場合で出てくるものです。
 これが日本中で起きて来るのです。
 
 日本の田舎の基盤は林業に支えられることが多かったのです。
 材木の産地の紀州・吉野でなくても、四国、九州、近畿、北陸、東海、信州、越後、甲州…表面的には裏に回っていても、山が支えていた田舎がほとんどです。
 仕事はしんどいし、格好よくも無いし、給料も高くない…3Kの部類に入るでしょうね。
 だから、それが見えている田舎の子も親もその仕事には就きたくない、就かせたくない。
 山の景気が良かった頃でも中々人が集まらなかったものです。
 そして、今では疲弊した林業では人を確保する金も生み出せなくなっています。

 盗んだ木でも商売になれば無制限に輸入する日本の商社、黙認する国…世界の批判を浴びても報道もほとんどされない…
 住民も国産材だとか外材だとかを問題にしないで家を建てます。
 木が売れないだけでなく、大災害さえ予想されるところになっても一向に実感はないようです。
 熊野市も随分市有林などの整備に力を入れてきました。
 でも、行政側も受けが良いのは目に見える部分ですから、観光とかに力が入るのです。
 一自治体の力で林業不振をどうこうすることは出来無いのですけどね。
 
 何億もかけて3人5人の職場を確保しても、日本の田舎の行く末を変える事は出来ませんね。
 基盤が消えたところではカンフル剤にもならないでしょう。
 農家の所得保障制度が出来ても、田舎の零細農家では対象にもならないのでしょう。
 水資源税も環境税も実現しないので、林業を支える専用財源もありません。
 それに、箱物には補助金などがたっぷりついてくるので「建てなきゃ損だ!」と言う発想まで蔓延しているようです。
 しかし、辺地での生活保障を考えないと、限界集落が廃棄集落になり、大災害も起きて生活保障よりたくさんの金が人の居ない山奥で消えます。
 それも日本中でこうなるのでしょうね。
 しかし、これも地元の金ではないからかまわないのでしょうかね?

 国レベルの話なのですが、国土の半分以上が林地と田舎なのに、人口がないので選挙の話題にも上りませんね。
 儲からなくてもせめて楽しく暮らせれば…
 仲間たちと支えようとしてきましたが最早限界です。
 山が駄目なのでつぎ込む私財もなくなりましたからね。
 全国の田舎で同じようなことが起きているのでしょう。
 世間から見れば、つぎ込む方が馬鹿なのだそうです。
 馬鹿が増えなくては駄目なんですけどね。
d0045383_110546.jpg



熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-07-09 11:04 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/11501635
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 花火大会まで一ヶ月ほど      熊野の旅 月例 広報くまの 7月号 >>