LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 08日

熊野の旅 月例 広報くまの 7月号

 又、一月経ちました。
 「広報くまの・7月号」が配られました。
 こうした行政が配る広報誌と言うやつが読まれる率は決して高くないようです。
 NHK同様、製作者の努力の割りに「面白くない」と言うイメージが強くなっているからでしょうかね。
 中身の信頼性は高い方だとは思うのですが…

  人口動態    2010年6月1日現在
     人口    20.105 人  (-29)
      男      9.347    (-22)
      女     10.758    ( -7)
    世帯数    9.956世帯  (-10)

 まあ、こんなものでしょう…と言う数字が並んでいます。
 こうしたような数字が日本中で出ているのです。
 人の流入が今でもある大都市圏でも最早伸びが止まり、一部では減少に転じようかと言う時代です。
 高度成長期などと言う景気が良かった時代にはすでにこの傾向が芽生えていた訳です。
 高校進学率が大きく伸びたので受け入れ問題が起きてさも子供が増えたかのように錯覚させられたものです。しかし、子供の減少は始まっていました。
 明治以来続いていた田舎からの労働力供給と言う人の流れがどんどん加速しました。
 高校ー大学……良い会社に就職…これを親も子も当たり前に望んだのです。
 人口が微増を続けたのは、見かけ上の増加で、実態は寿命が延びて人が死なないので子供が減るのに総数が増えていたということなのです。
 人口の年齢分布を示すグラフもピラミッド型からたる型へ…そして今ではきのこ雲型になって数の多い世代が上へ上へと上がっています。
 戦後ずっと見られた戦争によるくびれはもうグラフの外に出てゆくときです。
 このきのこの傘の部分がグラフの外に出て行くのも人に寿命がある以上絶対に避けられないのです。

 この数字を大前提に話をしなくてはならないはずなのに、世の中はこの話題の時以外は、いまだに人口が増えるとか維持されることを前提に語られます。
 分かっているはずなのにバブルの再来を歓迎するように巨大ビル群の建設や道路の整備が行われています。すでに、オフィスビルなど慢性的に空室が埋まらないそうです。
 人口が二割ほど急減し、働ける人口がそれ以上に減ることがはっきり数字で読めるのに…
 見るのが…読むのが怖いのでしょうね。
 田舎は熊野などでも40年ほどで3割あまり人口が減りました。
 しかし、これからはこのピッチで日本国全体が減るのです。
 その意味を分かってもらうのは難しいでしょうね。
 
 地道に地味に何とか支えあって食ってゆく…
 ある意味では絶滅危惧種に近い日本の田舎人はまずそれを見つめてみる必要があると思います。
 労働人口がこの先では足りなくなる訳ですから、昔のような工場誘致なんてありえません。
 さらに、田舎が誘致した小さな工場群は地場資本と違い、採算が合わなくなるとさっさと引き上げて行き最早日本の田舎にはほとんどありません。
 地場で働き、細々でも食ってゆこうと言う動きなどは地味で格好悪いし光も当たりません。
 やってみた人間にしか判らない部分もあります。
 しかし、最後に残されるのはその道ではないのでしょうかね。
d0045383_10155221.jpg



熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-07-08 10:17 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/11493396
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 田舎に突きつけられる...      熊野の旅 観光と住民 2 >>