LUZの熊野古道案内

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2010年 07月 06日

熊野の旅 観光と住民 1

 木本町の海岸通りと井戸町馬留にとって大問題が浮上しました。
 事業内容に実効性が無いし費用対効果でも全く引き合わないのに住民の生命財産を脅かそうと言うことが地元の了解無しで予算取りまでされていたのです。

 国道42号線沿いには一般には「旧堤防」と呼ばれる老朽化した堤防があります。
 何度も波が越え、沿線の店舗や住居、車両に被害を及ぼしたものです。
 この影にくっつくように「新堤防」があります。
 不思議なことに、この新堤防は前に出たのに波が越える旧堤防と平均の高さが同じなんです。
 誰が考えてもこれでは余計に波が越えます。
 この事業の時も、入札が行われる直前に表面化したのです。
 巨費をかけて住民を不安全にしようと言うものですから、設計変更、延期の運動を起こしましたが、位置を5mほど後ろにしただけで強引に着工、継続事業の区間も高さなどの変更はなされませんでした。
 そして、その工事中にやっぱり波がこえ、ひどい時は三箇所で越えました。
 それも、台風ではなく「台湾坊主」と言われる低気圧が房総沖を通過中で、熊野は上天気でした。
 住民の不安的中だったのです。と言うより、この堤防を見て暮らしてきた住民には当たり前のことが起きたのです。
 その結果。色んな裏事情もあり、時の運輸省が急遽補正予算まで組んで「潜堤」の可能性について水槽実験までして、着工していただくことになったのです。
 このデータは愛知県の赤羽海岸でも使われたようです。
 何しろ熊野灘と言う外洋に面した海岸での工事ですからね。

 詳しいいきさつは省略しますが、今度起きてきた計画は、ここに住んでいない人が以前から、「汚い旧堤防を取り払ってくれ」「取り壊して駐車場にしてくれ」と言っていたものです。
 随分昔に、国道を管理する建設省(国土省)の出先の方で、「取り壊したら、跡に歩道をつけたいから、駐車場なんて出来ませんよ。それに駐車場なら管理をどうするのですか?」と言われたことがあるのです。
 今回初めて、取り壊した跡地の概略図が出てきましたが、取り壊して出来るスペースの幅が2mから4mほどしかありません。
 今流の3m歩道も取れないのです。
 そして、歩道無しでも、作れるのは「駐車場」ではなく「停車帯」と言うことです。
 それも、推進したがる人の言う「バスを停める」となると、7区間のうちで二箇所の一部だけと言うことです。
 一箇所は今でも広いところですから実質一箇所、数台でしょう。
 そもそも、バスから人を降ろすとすれば降りる側にそれだけにスペースが要ります。
 其れから…
 ここにバスを停めて観光客がどこへ行くのやら…
 年に何台来るのやら…
 国道から分かれた「新町線」とか「駅に向かう線」「駅前」で十分だし、そちらからの方が行くところもあるのです。
 困ったことに、現場に居ない人にはいまだに「大きな駐車場」が出来るという幻想があるのです。
 せいぜい不法駐車の車が増え、横断者が増えて事故が増えるのが関の山でしょう。
 今の状態でも不法駐車の車で見通しが悪いから危ないと言われているのに…

 国道に向かって家を構えている住民はわずかですが、実効性にない事業のために簡単に荘ですかと言う訳には行きませんね。
 近年はそんなに大きな台風も来ていないのに、潜堤が出来た区間でもすでに波が越えているのです。
 それに、近年は海水温の上昇で台風が日本上陸の直前まで発達する傾向があり、「この先台風が巨大化する」と言う予想も出てきているときですからね。
 と、言うことで又々「嫌われ役」を演じることになります。
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熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-07-06 09:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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