LUZの熊野古道案内

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2010年 06月 14日

熊野の旅 冷たい茶粥

 やっぱり「入梅したらしい宣言」が出たようです。
 今日も降ってはいませんが、いつ降り出すかわからないような空模様です。
 湿度も上がってきてかなり蒸し暑いです。

 いやな季節とも言われますが、「梅雨」あっての日本、瑞穂の国です。
 田を育て、緑の日本の山を育てている力の源はやっぱり梅雨ですからね。
 今でこそ梅雨と生活がずれていますが、たとえ地下水をくみ上げようと、湖を吸い上げようと梅雨抜きでは成り立ちませんからね。
 秋の台風、北国の雪…厄介ですがこれも無くなったら大変なことになります。
 気温が2度も3度も上がってきたら、日本は『瑞穂の国』ではなくなるかもしれませんね。
 九州や四国、紀伊半島辺りの平地では今ある草木が枯れるかも…
 マラリアなんて恐ろしく厄介な病気もそろそろ北上始めるだろうと言われています。
 「椰子の木陰でテクテク踊るーー」なんて悠長なことを言ってられないかもしれません。
 まあ、今の人が生きているうちには無いでしょうが、熊野古道は椰子の木やビンロウジュなどと言った木の中を進むようになるかもしれません。

 こんなに蒸し暑くなってくると、「茶粥の冷えたの」が食べたくなります。
 およそ「茶粥」なんてものは熱い物と思われていますが、おいしい茶粥を冷やして食べるのも良いものです。 昔は泳ぎに行った後のおやつに食べたものです。
 冷蔵庫など無いので井戸につるして冷やしたものです。
 考えてみると、昭和20年代におやつに「茶粥」があったということはものすごく恵まれていたのでしょうね。
 いくら水の多い「しゃぶしゃぶの茶粥」でも米がいるのですからね。
 大麦の混じった茶粥はおいしく無いですからね。

 茶粥はほんの少しのお米を大量の水で炊き、「番茶」を袋に入れたものを放り込んでお茶の味をつけたものです。後は一つまみの塩だけです。
 実に簡単なのですが、「お茶」で味をつけるのですから、その「お茶」が問題になります。
 この辺りでは、「茶粥を炊くなら奥のお茶でなけりゃあ…」と言うお年寄りが多いです。
 その言葉どおり、山間部の飛鳥や五郷で採れる田舎の番茶で無いとおいしくないのです。
 お店で売っている「番茶」「ほうじ茶」では「熊野の茶粥」は出来ません。
 春先に出た新芽の一番良いとこも他もも全部番茶にしてしまう「田舎の番茶」で無いと味も香りも出ませんからね。
 このおいしい「奥のお茶」はほとんど市場に出ません。
 自家用に摘むのが精一杯なほど面倒な作業ですからね。
 何しろ、『茶畑』なんてのが無く、畑の周りや石垣に植えられた茶ノ木を摘んで回るのですからね。

 こちらに来れれたら、試しに探してみてください。
 運が良ければ手に入ります。
 道の駅にも出ていたこともあるのですけどねえ…
 手に入ったら、ぜひ、「茶粥」にチャレンジしてみてください。
 少々お茶が多くても、きちんと炒ってあれば渋くは無いものです。
 煙が出始めるまで焙じるものです。
 お茶として飲む時も夜間にお湯を一杯沸かし、お茶っぱを放り込みます。
 この時も少々の量の違いは問題になりません。
 一度沸かしたお茶は温めなおしながら一日飲みます。
 西部開拓時代のアメリカのコーヒーと同じです。 
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熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-06-14 12:06 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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