人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2010年 05月 18日

熊野の旅 千枚田 生活

d0045383_11382939.jpg

 田植えイベントで感じたこと…
 熊野古道歩きのイベントではお父さんやお母さんにくっついてきて歩いている子供は女の子が多いことです。
 今度の田植えイベントでは逆転して男の子が多く見られました。
 それに、泥田に入って田植え体験しているのは男の子の方が多かったですね。
 泥だらけ、気持ちの悪そうなことは「ガキ」でないと駄目なのでしょうかね?
 本来、田植えは女の仕事だったのですけどねえ。
 「早乙女」なんて言葉は男には使えません。
 「作男」なんてのには色気も何にもないですしね。

 この写真の上の隅っこに家が写っています。
 この田は棚田の真ん中辺のものです。
 家はあの辺りにしかありません。
 そして、このお父さんが手を伸ばせば向こう側の石垣に届きそうな田圃がこの棚田では当たり前の広さなのです。
 耕運機も牛も使えない…
 水の見回りでもこの階段状の田圃を順番に回るのです。
 下まで降りたら歩いて帰るしかありません。
 これだけの田圃ごとに田の畦があります。石垣もあります。
 年に何回も草を刈らなくてはならないのです。
 畦と石垣を足すと田圃の面積と同じくらいではないでしょうかね?
 こうした農作業をしないと棚田は作れません。
 
 すばらしい景色と先人の偉大さの分かる棚田ですが、現実にここで暮らすとなると…
 丸山千枚田が放置されていたのも当たり前のことです。
 仕事さえあれば働きに行って米を買った方がはるかに効率がよいのです。
 それだけに、どう維持するか…
 観光といっても、オーナーさんと役所以外ここにお金を落としてくれる人は居ません。
 熊野古道の風伝峠・とおり峠などを歩いた人もこの丸山千枚田を見に来てくれます。
 息を呑むような景色に感動して帰ってくれます。
 でも…
 家を覗かれることがあっても収入には繋がりません。
 「茶店をやったら?」などと気楽に言ってくれますが、一年にどれだけのお客さんが入ると思いますか?

 棚田は生活の場でした。
 そして、これからも生活が無くては維持できないでしょう。
 「先祖から受け継いだ棚田だから…」 と言う意地のようなものが消えてしまうと駄目になりそうです。
 多くの山林でも同じなのですけどね。
 『自分の代で駄目にはしたくない…』 寂しい決意ですね。

 


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-05-18 12:05 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/11133324
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 町の人と村の人      熊野の旅 田植えイベント 丸山... >>