LUZの熊野古道案内

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2010年 05月 17日

熊野の旅 田植えイベント 丸山千枚田 -50

 昨日は天気も良く、山間部の田んぼに入っての田植えも寒くなかったようです。
 天気が悪いと、足元は冷たいし体は冷えるし…悲しくなるような仕事なんですけどね。

 初めてこの田植えのイベントに出かけましたが、想像以上に大規模な催し物でした。
 事実上一本しかない千枚田を貫く道路は閉鎖して熊野市のマイクロバスと三重交通のバスがシャトルバスとして離れた駐車場とメインになる中腹の本部辺りを結んで巡回していました。
 イベントの切り回しや交通整理には市職員が大勢動員されていましたし、田植えの指導に、地元や準地元のおじさんやおばさんが大勢集まって居ました。
 オーナーさんで参加した人にはこうした指導員の方が付き添って、上方の指導を行います。
 オーナーで無い人でも来られていた人は来なかったオーナーの田圃に入って田植えを体験していました。
 普段はほとんど人の居ない丸山地区も大賑わいでした。
 さすがに県知事が肝いりで興したお祭りですね。
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 これだけの労力と経費を掛けるのですから、オーナーの方のお米が高くなっても当たり前でしょう。
 と、言うより…
 このイベントが本来の「棚田保全」とどんな関わりがあるのか少し考えさせられる光景です。
 確かに賑わっていますし活気にあふれていますが、何だか数軒しかない地元ののお百姓さんとは別物のように見えます。
 大勢の人が来るのでこの日のためにきちんと草刈も済ませてありましたが、綺麗過ぎたもの気になります。
 地元にとって金銭ではなく体力的とか精神的とかで負担が掛かっていないのでしょうか?少しばかり心配です。
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 こうしたイベントの常ですが、カメラマンの群れが一杯来ていました。
 まあ、私のその一人ですけどね。
 この写真でも、子供は喜んで写真の納まってくれますが、おばあちゃんは顔を上げてくれません。
 「恥ずかしいよって…」と言いますから
 「10年前なら良かったんかいのう…」と言いました。
 「50年前じゃないとあかんわ!」と言う返事が返ってきました。
 「50も引いたら残らんのに…」と言うと
 「50引いてやっと若返るんじゃよ…」
 と、言うことでした。
 笑えない話なんですよね。
 保存会でこうして田植えの指導をする「早乙女」さんたちはそんな年の人たちばかりなんです。
 つまり…
 このイベントもどんどん地元から離れざるをえないのです。
 何のためのイベントなのか分からなくなりつつあるようです。
 こうした現象はここだけではないですけどね。
 観光では過疎対策にはならないです。

 


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2010-05-17 11:31 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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