テレビで見る、アジアや南米の鉄道は、民家のすぐ脇を走り、軒先は列車に当たるのではないかと言うほど張り出しています。
ひどいところでは、列車の来ないときは線路の部分まで市場になっているという光景まであるようです。
それが、路面電車なら分かるのですが、ちゃんとした鉄道でもそんな風みたいです。
国土の狭い日本でも、当然起きていてもおかしくないのですが、鉄道が敷かれ始めた明治には、しっかりした法治国家になっていたので、そんな風にぐしゃぐしゃにはならなかったようです。
全国どこまで行っても、鉄道敷地はきちんと確保されていますね。
でも、決してゆったり確保されている訳ではないです。
日本の国鉄は「狭軌」でしたし、車両もそんなに大きなものではないですから、割合と狭く、余分なスペースが無いところが多いです。
街中になると余計にスペースが狭く見えてきます。
ここは紀勢線熊野市駅を上り方向に出発してすぐの場所です。
列車が敷地一杯に見える状態です。
線路脇に道路がないのでこんな風に見えるのです。
今の列車は窓が開かないですから、身を乗り出す悪がきの姿はないですが、昔は窓から身を乗り出す光景もあったのです。
構内の電信柱などでは乗客と接触する危険のあるものまであったようです。
狭い敷地ゆえの構造だったのでしょうね。
高速道路1000円、そして、6月頃からはこの紀勢線と競合する高速道路、伊勢自動車道、紀勢自動車道が無料化すると、それでなくてもパラパラとしか乗っていない特急列車がますます乗客が減るのではないでしょうかね。
省エネとかに逆行してまでそんな方向に進んで、列車が間引かれていったら…はては、またまた、「廃線」の話題が出てきたらどうするのでしょうね。
そういう私も、この鉄道にはほとんど乗りませんけど…
熊野市周辺地図です