前にも書きましたように、日本の神社やお寺はどんどん祀るものが増えてきたりします。
多神教の国ですから当たり前なのでしょうね。
この『産田神社』にも『稲荷さん』が祀られています。
名前は自由に付けてよいそうなので、『産田稲荷大明神』らしいです。
「花の窟神社」も参道の脇に同じように稲荷さんがあります。
稲荷さんは具体的なご利益もあるようなのでこうして全国に広がったのでしょうね。
このように、どこの稲荷さんでも見られるように、個人の方が寄進した鳥居が何本か立っています。
有名な稲荷さんのように「赤いトンネル」ができるようなものでは無いですけど、民間信仰に近い「稲荷さん」を象徴する光景ですね。
稲荷さんに関しては、「三大稲荷」と言う物が定まっていないようですね。
私などは「京都・伏見稲荷」がご本家で「豊川稲荷」なんてのは当然入っているのかと思ったら、そうでもないようです。
一説は…笠間稲荷神社、伏見稲荷神社、祐徳稲荷神社
もう一つは…豊川稲荷神社、伏見稲荷神社、祐徳稲荷神社
なんてことらしいです。
いや、もっと他にもあるらしいですね。
まあ、この辺の稲荷さんは『京都・伏見稲荷』の分社みたいなものでしょう。
私の町内、木本町『新出町稲荷神社』も伏見稲荷からの別れですからね。
稲荷さんがあるってことは、初午の『厄落とし餅撒き』には具合が良いところになります。
あれも本来、「稲荷神社」でするものらしいですからね。
古道歩きの「道中安全」なども「稲荷さん」の受け持ちなのかもしれませんよ。
以前、熊野にあった「成田山・新勝寺」の別院もなくなっていますし、「金毘羅さん」の出張所もないですから、直接の担当は「稲荷さん」みたいな気がします。
このように派手に祀られたものから、片隅でひっそり祭られたものまで一杯ありますから、神社仏閣にお参りしたときに、境内などを回って「稲荷さんさがし」をしてみてはいかがでしょうか?
神仏混合だしちょいと普通の系列と違うので仏教でも宗派を問わず入り込んでいますからね。
明治の「神仏分離令」の時もきちんと生き延びたものが多いようですからね。
熊野市周辺地図です