LUZの熊野古道案内

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2009年 12月 18日

熊野の旅 やっぱり現場解体か?

 七里御浜に巨体を預けたように寝ている「ありあけ」の撤去方法が決まりかけているようです。
 座礁させた時から、寝返りを打たず、きっちり同じ場所で寝ているのは予想通りあの場所にある「岩礁」に船体が食いついているからみたいです。
 見渡した感じでは、七里御浜にはほとんど岩礁が無いので砂利浜に座礁したように見えるのですが、大体、河口部分には見えない岩礁があります。
 太平洋の荒波が小島の存在を許さなかったのか、見事に小島などの浮かばない海岸線ですけどね。

 その岩礁が食いついているので船腹に穴が開いているそうです。
 だから引き起こして曳航するのは難しい…と、船会社は言います。
 でも、これは、「高くつく」だけの話でしょう。
 もっと厄介なものでも、サルベージ会社は引き上げて回収しますよね。日本のサルベージ会社は優秀ですからね。

 船体を三つか四つに切って、クレーンで吊って台船に乗せて運ぶのだそうです。
 引き起こすよりは海を汚す率は上がるでしょう。
 でも、漁業補償を払ってもその方が安いかもしれません。
 色んなことで、漁民は「補償なれ」させられてきていますからね。
 被害額もきっちり分かるものでは無し…
 直接被害を受ける人数も少なく見えるし…
 随分、組合員の整理もしてあるようですが、かつては「幽霊組合員」が補償金の山分けを狙って漁協の臨時総会で賛成に回って、実際の漁業従事者の事を無視したりと言う事例もありますからね。
 今回はどうなることやら…

 油さえ出なければ『沈没船』はいい漁礁になるんですけどね。
 各地で「沈船」と呼ばれる、漁場のスポットになっているくらいです。
 しかし、あんな形で放置することも出来ませんし、回収して資源に戻さないとねえ…

 今回は近海航路の船で、日本の船だったのですぐに撤去の方法の検討に入りましたが、外国籍の船の場合などは厄介みたいですね。
 今は制裁処置もあって北朝鮮の船など無保険の物は領海に入れないようですが、その手の船が難破すると船会社が放棄してしまい身動きが取れなくなるとか聞きます。
 報道はされませんが、公金の投入もあるのでしょうね。

 見物できるところでの解体工事なんてめったにあるものではないですね。
 また、ぽつぽつと取材陣が来て、旅行客も車を止めて堤防から眺めるのでしょう。
 まだ決定ではないですが、スムーズに漁業者との話し合いが付いても来年の春までは掛かるようです。
 テレビでは何回か、「バングラディッシュ」の船の墓場的な解体現場の映像を流しましたが、ここでは人力ではなく巨大なクレーンがやってくるようです。
 でも、切断は人間が取り付いて焼ききるのでしょうね。
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 右が「ありあけ」、左のちっぽけなのが地元の漁船です。
 本来はこの位置に「えび刺し網」があるのです。
 岩礁が無ければイセエビは居ませんからね。
 そして、このすぐ後ろに「恵洋水産の大敷網」があるのです。
 潮の流れは「逆潮」出ない限りは、「ありあけ」のほうからカメラの向きの通り、北向き、くまの向きに流れます。
 カメラの後ろ方向には「阿田和の大敷」もあります。
 これらの網は『定置網』で動かすことが出来ません。
 駄目ならちょっと移動して…なんてわけには行きません。
 それに「大敷」の狙うのは「回遊魚」です。
 これはわずかな水の変化、夏場にダムのせいで川の水が腐りかけるだけで大きく迂回してしまうと言われるくらいです。
 いまでも海の底には積荷が散乱しているようです。
 春先になったら海が荒れ始めます。あっという間にそうしたものは流されます。
 積荷の中身は分かりませんが。困ったものです。

 今からが、「伊勢海老」「鰤」「秋刀魚」のシーズンなのです。
 私の食卓には「伊勢海老」「鰤」は縁が無いですが、漁師にとっては大変なことです。


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2009-12-18 12:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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