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LUZの熊野古道案内

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2009年 12月 15日

熊野の旅 地元学?3

 二日続けて地元向けの「世界遺産事業」にぶつかりました。
 団体でガイドつきで歩いているのを見かけると、地元の顔が多いのはこうした事業が数多く組まれているということでしょうね。
 私が目にするのは「松本峠」の分です。一番便利で距離も短く、私が「弱脚者の熊野古道」と呼ぶくらいですから、団体で歩いてもばらばらになってしまわなくて済む場所です。
 山道というやつは、運動不足の人間にはきついので、すぐに隊列が長くなってさばけてしまいます。
 一番遅い人にあわさなくてはならないのですが、合わせてやれば、その脚の弱い人が気を使って無理をしますしね。大人数では大変なことだと思います。
 普通の「熊野古道歩き」の人達は一人旅から数人までというのが多いです。
 それなら労わりつつ歩けるでしょうね。
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 ところで、そもそも、「熊野古道」は目的地ではないわけです。
 言うなれば、『求道の道』なのです。
 この道を通ることに意味があるような存在だったわけです。
 難行苦行した時代には「熊野詣」が盛んで、鉄道が敷かれ道路が出来てくるとともに、「中辺路」「大辺路」「伊勢街道」などが寂れたのではなく、『熊野詣』自体が廃れていったのです。
 『熊野三山』も不便な『本宮大社』には人が行かなくなり、『速玉神社』と『那智山』が観光地として人を呼ぶようになったのです。
 そこには、『熊野信仰』のかけらもなくなったようです。
 京都や奈良のお寺が、宗教などと縁が切れた観光スポットになったのと同じような現象ですね。

 国内観光が下火になってからカンフル剤的な役目を果たした「世界文化遺産指定」も、観光キャンペーン的な役目を担った感じです。
 ガイドブックなども、旧来同様、『見所』の羅列になりますしね。
 本来の『熊野古道』が持っていた意味合いなどは、すこし哲学じみた分野ですから、書くのは難しいでしょうし、一般には受けないでしょうね。
 それと、それを書いて客が来るか…
 でも、それを踏まえないと、熊野古道の山道も、日本中どこにでもある森林浴コース、ハイキングコースと変わりは無いですよね。
 山道になじみの無い人が多いですから、「山道」と言うだけで新鮮に見えるようなので救われています。

 悩みが多く、生きがいも少なく、自律神経失調症だとか自殺者が大勢居る、悩める現代人だそうですが、どういうわけか「救い」を求めて熊野を訪れる人が増えませんね。
 もっとも、高速道路を走ったり、特急列車で半日で江戸からやってくるようでは、「熊野詣」で得るものも「即席ご利益」かもしれません。
 私はお蔭様で神々のお膝元に済んでいるので病とは縁が無くて済んでいます。


熊野市周辺地図です


by je2luz | 2009-12-15 11:32 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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