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LUZの熊野古道案内

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2009年 11月 27日

熊野の旅 断崖絶壁 大丹倉

 断崖絶壁というと、「大峰山」のものが写真に使われます。
 どう言う訳か、断崖絶壁は人間をひきつけるらしく、昔は修行の場として、近代では観光地として有名になることが多いです。
 このあたりの山は、険しいといってもきれいに植林がされる程度の山がほとんどで、「断崖絶壁」なんてあまりないのです。
 岩がむき出しで切り立って見えるのは滝のあるところがほとんどですからね。

 そんな地形のところで、育生町に抜ける「県道・御浜北山線」の途中には、見事な断崖があります。
 谷沿いの中腹を走る道路から見上げると、見るものを押しつぶすような巨大な岩山がそびえています。
d0045383_11131597.jpg

 これは道路脇にちょこっと作られた、展望所からの眺めです。
 「大丹倉・おおにくら」と呼ばれる岩山です。
 この姿が見られるのはこのあたりからだけです。
 この写真で35mmカメラ換算で20mmくらいのワイドで撮っています。
 こんな風にそびえていますから、ワイドでないと収まりが悪いほどなのです。
 谷底から300mほどあるようです。
 やっぱりここも、昔は山伏の修行の場所だったようです。
 大峰山でもやるように、こんな崖の上から上半身をせり出さされて、「もう悪いことはしないか!」などといわれたら…誰だって、「もうしません!」と叫ぶに決まっています。
 私は山伏なんかになりたくないです。

 この裏手の山の上には「丹倉」といわれる集落があって、かつては大きな田んぼもあったそうです。
 道路が上がっていて、車で行けます。駐車場から10分ほどでこの岩の上に行けるようです。
 この「大丹倉」は熊野の観光ガイドには必ず出てくるところです。
 どちらかというと、高いところが嫌いですし、歩くのも嫌いですから行ったことはありません。

 「丹倉」の「丹」は赤い・・・「倉」は岩山・崖・・・ということです。
 このすぐ下流には、「赤倉」というところがあります。
 同じ語源ですね。
 現に、赤い岩があり、「大森神社」のそばを流れる「尾川川」の石には、にはこの岩山から出た、「赤い石」も混じっています。
d0045383_1041729.jpg

 なるほど、真っ赤です。
 「丹」といわれるだけのことはあります。
 「丹」には水銀という意味もあるのですけどね。
 最近は少なくなりましたが、七里御浜の砂利の中にもこの「赤い石」が混じっています。
 ここから、紀伊山地の中をうろうろとさまよって、新宮の河口まで運ばれ、さらに長年波にもまれながら木の本まで流れ着くのです。

 この「大丹倉」は育生の集落からも見えていますが、断崖の部分が見えず、おとなしい「こぶ」しか見えないので、「大丹倉」を見るのはこの道中の県道からが一番でしょう。
 上に出れば紀伊山地、果無山脈が見渡せて広大な景色だと思うのですが、そのような景色は、育生町の「粉所」といわれる集落に行けば簡単に見られます。
 その集落はここの並びになるので、ものすごく開けた、壮大な山並みの景色が見られます。
 そこは時々テレビに出てくるのですが、景色ではなく、台風のときの避難風景としてじいちゃん・ばあちゃん達が出てきます。
 景色がよい分風当たりが強いし、「超」が付くほど老齢化が進んでいますから、台風時には早々と集会所に自主避難しますからね。

 広大な景色、山並みの遠望・・・肉眼にはすばらしいのですが、写真にはもうひとつです。
 紀伊山地はもの目立つような独立峰もなく、緑の山々が果てしなく重なり合ってつながるものですからね。
 でも、すばらしい眺めですよ。
 もし、車で育生町に入ったなら、中学校のところを右に曲がって、「粉所」まで登ってみて下さい。7分くらいです。
 道は狭いですが、きちんと舗装されています。
 取り立てて展望台も作っていないはずですが、集落のどこからでも景色は見られます。
 ただ、私有地ばかりですからね。畑を踏まないようにしてくださいね。

 カメラはソニーα350+シグマ10-20ズーム


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2009-11-27 11:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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