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LUZの熊野古道案内

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2009年 11月 26日

熊野の旅 交通の難所 札立峠

 育生町へ向かうにはいくつかのルートがあります。
 山の中の割りに、ルートの多いところです。
 そして。育生と言うところは、「空が広い」のです。
 一番最初の駐車場の銀杏木のある景色のように、山が低く、遠くに見えるところなのです。
 でも、海との間には険しい山があるので私たち海辺の住民から見ると、ものすごく山の中に感じます。
 熊野の中心部から育生町に向かうルートで道路として一番順当とされるのが、「県道・御浜北山船」とか言われる、通称、「札立峠越え」です。
 海岸を走る国道42号線を分かれてからは、ひたすら山をよじ登り、峠まで登ったら、今度は転がり落ちるように下り続ける道です。
 今は全面舗装なので路面だけはいいのですが、絶対に居眠り運転の恐れは無いと言う道です。

 海側と山側の気温の差からでしょうか、霧がよくかかる山道です。
 それに、見事に植林された山に包まれているし、峠を越すと北斜面になるので日当たりの悪いところが多いです。
 山側の切取り部分や橋の欄干などはコンクリートで作られた物ですが、見事に苔むしています。
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 この写真よりもっと見事な緑の壁が雨上がりの太陽に照らされて光っている場所もありました。
 無精者なので車を止めませんでしたが、あっちにもこっちもこんなのばかりです。
 札立峠越えが完成して半世紀ほどだと思いますが、まるで「遺跡」みたいに苔むした道です。

 熊野古道の石畳も人が踏まなければ、こうなってきます。
 下手に乗ればすってんころりん…ですね。

 この「県道・御浜北山線」はアマチュア無線家の方なら、結構遠くの人も走ったことがあるのです。
 今はトンネルになっていますが、古い峠のすぐ上にはテレビなどの中継所のある「長尾山」があるからです。
 高い山に阻まれ、テレビの電波もマイクロウェーブも飛んで来れない紀伊半島の南部、熊野市ではアマチュア無線の電波もVHF以上になると外に飛んでゆきません。高い山の上でだけ外部との接触が出来るのです。
 だから、熊野市と交信することが難しく、車で登れて外とも交信のできる場所を探して、この道を登ったのです。
 私も以前は年に何度も「長尾山」には上っていましたし、今でも息子は帰省するとこの長尾山に登ることが多いです。
 しかし、峠までは走っても、それから先の、育生町には足を踏み入れる事は少ないですね。

 この道中、海側の斜面には、摩訶不思議な講演があります。
 場所は南牟婁郡御浜町神木ですが、作ったのも管理しているのも熊野市という、『ふれあいの森』です。
 県道との分かれ目には分かりにくいですが看板もあります。峠のすぐ手前です。
 駐車場には公衆便所も作られ、展望台もあります。
 本体は、その駐車場から急な階段を下りた辺り一帯です。
 森林公園ですが、もう四半世紀を越す物でしょうね。
 いかんせん不便ですし、田舎の人にとってはわざわざそんなところまで行かなくても、すぐ傍から全部山なんですからね。
 でも、放棄しないで管理していますよ。
 褒めてよいのかどうかは分かりませんけどね。
 多分、旧農林省の補助事業でしょう。
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 一度しか下に下りたことが無いので全く記憶にありませんが、都会の人にならいいところかもしれません。
 この沿線、唯一つの公衆トイレですから、もし、この道に入られるなら覚えておいてもいいでしょうね。
 下まで降りれば殆んど誰も来ません。駐車場でも人に遭う頃は無いですけどね…
 かつて、ここの事を、『ふれあいの森』ではなく『さわりあいの森』と呼んだこともある位です。
 「それでもいいんじゃない?…人口増になるんなら…」なんて、ブラックユーモアまであったのですがね。
 「ぜひ行ってみてください…」と、言うほどの物ではないですが、通りかかったら寄ってみて下さい。

 カメラはソニーα350+シグマ10-20ズーム


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2009-11-26 11:19 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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