LUZの熊野古道案内

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2009年 11月 18日

熊野の旅 紀伊長島は 2

 紀伊長島町長島地区は典型的な漁師町とその商店街と言う作りです。
 こうした街を見慣れた人だと歩き回ってもさほど新しい発見はないかもしれませんが、今流の街に住んでいる人から見ると、別の世界のような物かもしれません。
 表通りこそ車が通れる広さですが、人々が生活しているのは、『路地』です。
 紀伊長島ではそうした道を、『あい』と呼んでいるようです。
 「隘路」のあいか「間」のあいか・・・どっちにしても、「狭い」ということでしょう。木本では「迫・せこ」と呼ぶのと同じでしょうね。
 木本の「せこ」は裏道的なものが多く、そこに向いて住んでいる家は少ないです。
 しかし、長島では「あい」は立派な道です。そこに向かって生活している家が多いのです。
 建築基準法なんてのを引っ張り出したら、建て替えも何も出来ない屋敷と言うことになります。
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 ワイドレンズを使っていますからすんなり収まっていますが、普通のレンズでは収まりにくいほどの路地ですが、これは広いほうです。
 立ち並ぶ家も、表に面した玄関や窓などはアルミサッシに換えられてしまって、絵としては収まりが悪くなってしまいましたが、ひしめき合うように立っている家は古いままです。
 そして、中の構造は木本などと同じで、土間の通路が裏まで通っていて、前と後にしか窓もない造りです。日本の古い街はすべてこんな物ですね。
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 明るい外から入ったときの家の中は左の写真のような物です。
 目が慣れてきても、右の写真のようには見えませんが、こんな風な作りが共通した物です。
 この家の方は、「かまんで…家の中も写さんせ…」といってくれました。
 昨日も書きましたが、こうした人たちが「紀伊長島」の一番大きな『観光資源』かも知れません。
 でも、ぞろぞろ観光客がうろついて、無断で人の家にまで踏み込んできたら…
 そうした観光客の悪いマナーで壊してしまった観光地もたくさんありますからね。
 こうした、町並みは、普通の生活の場であることを忘れたら、残るのは「迷惑」だけです。
 だって、こうしたところでも、観光客は一円の金も落としませんからね。
 町中にちょいと入れる食堂があるわけでもなし、喫茶店もない事はないですが、今の人は喫茶店で休むなんて習慣はないですしね。
 「食堂をやったら…」とか「土産物屋を…」などと、気楽に言いますが、慈善事業ではないのでそんな店は成り立ちませんしね。
 この街を維持するには、本業の漁業が生き延びることが最低条件でしょう。
 にしても…
 この式の家は、若い者にとっては住みにくいんですよね。
d0045383_11254578.jpg

 長島の良いところはこうした道々です。
 かといって、そこにあるのは人々の生活です。 映画のセットではありません。
 「通らせてもらう」、「見させてもらう」…という気持ちが観光客の側に無ければ、せっかくの長島の人の人懐っこさが消えてしまうかもしれません。
 観光資源だけど、「観光地」にしてしまってはいけない場所でしょうね。

カメラはソニーα350+シグマ10-20ズーム


紀北町紀伊長島周辺の地図です
 

by je2luz | 2009-11-18 11:36 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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