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LUZの熊野古道案内

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2009年 10月 23日

熊野の旅 秋の山路

 昨日は「熊野古道」ではないのですが「古い道」の「評議道」に行く用事がありました。
 少し登ったところで、先ごろの台風の片づけが済んでいないのか、通行止めの看板が出ていました。
 その近くでこんな物を見つけました。
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 からす瓜…玉章(たまずさ)・ツチウリ・キツネノマクラ・ヤマウリ などとも呼ばれるようですが、この辺りの山では自生しています。
 山を駆けずり回って遊んでいた頃は、秋になるとよく見かけたものですが、そんなことをしなくなっているので、何年ぶり???十何年ぶり???に見かけました。
 いかにも「秋らしい」実です。
 昔は、「しもやけの薬」にしたんだとか…
 いまでは「しもやけ」で手を真っ赤にしている子なんて居ませんね。
 北国に行ったら今でもそんな子がいるのでしょうかね。
 それと、ほっぺたの真っ赤な子…

 「熊野古道・伊勢街道」は海岸沿いや海の見える山が多いですから、本来は色んな植物が見えるはずなのですが、人が行きよい場所だからでしょうか、人工林が多いです。
 人工林になると、こうした色んな植物が自生するには適さない山になります。
 それでも、よく見れば色んな物が生えているものです。
 山の出口の部分などには「あけび」なんてのもたまにはありますね。
 もう少しすると、「山イチゴ」の花が咲いてくるのではないでしょうか?
 下生えの中で普通のイチゴのような白い小さな花を咲かせて…寒い頃に赤い実を成らせます。
 中々まとめて食べるほどは見つけられないのですが、ほんのり、甘味と酸味があって、上品な味ですよ。
 こいつを、水鉄砲のような竹で作った筒に入れて、つぶすとほんの少しだけ「ジュース」だ出来ます。
 それをチュウチュウすったものです。
 物の無かった頃の山の子供のおやつでした。

 そろそろ、山芋の葉っぱが黄色くなってくる頃です。
 この時期が山芋が一番栄養を溜め込んでいる時期です。
 掘るのは大変ですが、山で掘って来る「山芋」は最高なんですよ。
 「とろろ汁」・・・これには「田舎味噌」が良く合うのですが、今では「自家製田舎味噌」を作る家もほとんど無くなったようです。
 たまに「味噌」を作る人が居ても、婦人会などが普及させた白っぽい「今流のインスタント味噌」ですね。
 あれじゃあ、売っている味噌とさほど変わらないでしょう。
 熊野市になった「紀和町」も「山家の嫁」だったかな??と、言うような名前の田舎味噌を売っていますが、昔風ではないですね。
 昔の味噌は醗酵臭が強くて、食べられない人も居ますけどね。
 そうしたものの記憶もどんどん薄れるのでしょうね。
 昭和の最後には消えていたのに、今はその後の平成も21年ですからね。
 『高菜漬け』も緑色の「新漬け」ばかりで、醗酵臭のする琥珀色の「古漬け」は趣味の世界になっています。

 どうなのでしょう?
 元々の紀州・田舎の味・・・くさい漬物にくさい味噌汁、カチカチの塩っ辛いサンマの丸干し…お茶は真っ黒に煤びたヤカンで煮出した番茶をヤカンのままで…これで朝ごはんを出したら…
 『名物』…「有名な」…と、名前が付けば『おいしい!』と言う人文化人も居るでしょう。
 黙って出したら…  『熊野の料理はくさくてまずかった!』と言われるのでしょうね。
 そして、田舎育ちで都会で過ごした「老齢者」の一部が何となく子供の頃を思い出すでしょうね。

 田舎も変わりました。
 山も荒れてきました。
 でも、あちこちに、昔と変わらない季節が見つかります。
 しっかり脇見をしながら歩いてください。


 カメラはSONY α350+SIGMA スーパーワイド 24mm2.8


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2009-10-23 11:54 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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