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LUZの熊野古道案内

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2009年 09月 05日

熊野の旅 伊勢と熊野

 伊勢の国と熊野は隣り合わせです。
 この分け方は神話の時代からのようです。
 両方とも神にかかわる土地ですから土地の名前も古くから残っているのでしょうけどね。
 以前にも書いたように、その国境(くにざかい)は随分動いたようです。 
 熊野市のはずれのあたりだったりしたこともあるようですが、今は紀北町のはずれ、荷阪峠です。
 江戸時代の国の名前は鉄道に乗っているとわかることも多いです。
 「紀伊〇〇」「丹後〇〇」「陸前〇〇」「大和〇〇」なんてくっつけて同じ名前の駅を区別していますからね。
 こればっかりは、「三重〇〇」「大分〇〇」「和歌山〇〇」にはなりませんね。

 隣り合わせの国と言う物は、似たところも多いし、大きく見れば仲がよく、よく見れば歴史上いざこざだらけなものです。
 戦国時代が終わっても小競り合いは続いてきて当たり前です。
 [伊勢]と[熊野]は神代の時代、南北朝鮮の「板門店」ではないですが、国境、[逢神峠」で神様同士が話し合いをしていたようです。
 考えてみれば、民の間にいさかいでも無い限り、神様がわざわざ国境で会合を持つなんて無いでしょう。

 近代になって、下々がやたらといさかいを起こさなくなってからは、同じ県内で仲良く過ごしているように見えています。
 しかし、その実情は、観光面では厳しい物です。
 伊勢は地図に見るように、伊勢湾の出口で志摩半島に向かって出っ張ったところにあります。
 熊野はうんと南に下ったところにあります。
 そして、北から来ると松阪を境に道が分かれてしまいます。
 鉄道でも、国道でも高速道路でも同じなのです。
 つまり。北から来る人・・・名古屋・東京・一部の関西の人・・・見込み客のほとんどがこのこの北からなのに、途中で分かれる・・・つまり、お客さんに選択を迫るわけです。
 通り道で下車するのと、一旦別れて進んだ道を引返してもう片方に進むのでは心理的にも随分違いがあります。
 おまけに、伊勢から熊野市駅や我が家の前まで120Kmはあります。
 伊勢神宮から新宮・速玉神社まではほぼ150Kmなのです。
 浅草浅草寺と身延山を掛け持ちしてお参りしろと言う様なものです。
 なかなか、お客さんは両方にはお参りできないものです。
 つまり、客の取り合いがずっと続いているのです。

 お伊勢さんは25年に一回『遷宮』と言う大きな行事があります。50年に一度ですか?「宇治橋」の架け替えもあります。
 宣伝する母体も、三重県・伊勢市・鳥羽市・志摩市など自治体の他にJRと近鉄と言う二つの鉄道があります。
 熊野のほうは人口が1/3ほどに減る自治体の他はJRだけで、一番見込み客の多い名古屋大阪での近鉄の宣伝が見込めません。
 遠い・知名度は低い・中心が無い・・・さらには話題性に乏しい・・・つらい物です。

 なんだか、今年は遷宮に備えて「宇治橋」の架け替え中だとか・・・
 この秋には完成して渡り初めだとか・・・
 テレビでも、古いほうの渡りじまいも放映していましたが。渡り初めも派手にやるのでしょうね。
 遷宮などは、御用林で木を切り始めるときから、御木引きなど折に触れ特集をやりますよね。
 うらやましい限りです。

 名物でも、古くからの客の数も違うので、「赤福」を筆頭に有名になったものが沢山ある伊勢に対し、熊野周辺は「那智黒飴」くらいです。
 お世辞にもおいしいとはいえないような「伊勢うどん」でさえ、近年ではテレビなどに出ているので名物。、おいしい物に入ったようです。テレビで「名物」「おいしい」と言っている物を「おいしくない」と言う勇気はほとんどの人には無いですからね。
 少なくとも、私にとっては「伊勢うどん」は、まずくは無いけど、どうせなら「すうどん」でいいから熱々のうどんを食べたいです。

 まあ、なんだかんだと言って、集客力では勝てないようです。
 伊勢のついでに熊野まで・・・と言う人より、伊勢に行ったからと満足する人のほうが多いですからね。
 そして、二者択一になると・・・
 せめて、さいころを振って決めてくれればよいのですが・・・
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 カメラはソニーα350


熊野市周辺地図です



by je2luz | 2009-09-05 12:09 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 家系図作成 at 2009-09-05 13:35 x
綺麗な写真ですね。
Commented by je2luz at 2009-09-05 17:26
 我が家の二階ベランダからの眺めです。
熊野でも家の部屋からそっくり見えるのは民家では数軒でしょうね。
台風と塩気と引き換えに、年に一度この光景にありついています。


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