LUZの熊野古道案内

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2009年 09月 03日

熊野の旅 夏枯れ 

 全国の「世界遺産」がそうであるように、『熊野古道』も話題性がなくなってきたようです。
 新聞のローカル欄にも載ることがほとんど無くなりました。
 関連イベントでも『世界遺産指定五周年記念』と言うタイトルさえ忘れられる時があります。
 五年でこれですから十年経ったら・・・

 『熊野古道』な元来、難行苦行して熊野にお参りに来る道筋です。
 目的地の熊野三山、『本宮大社』『熊野・速玉神社』『那智山』はそこが観光地と言う形態を成していますが、『熊野古道』は残されている山道が遺産なんですから、「見る」と言うより「歩く」ことが目的になります。
 歩くことが修行であり、これを克服して無事にたどり着くから「熊野三山」がありがたかったのです。
 ご神体がありがたいのなら、京の都にも分社があるし、神様仏様は神通力があって、瞬時にどころか同時に遠くの場所に出現できるそうですから、何もこんな険しい山道を越えなくてもねえ・・・
 後鳥羽上皇なんかも政治をおっぽり出して熊野詣三昧しなくても都でお参りしていれば百回でも出来たでしょうね。

 道を歩くことが目的・・・言うなれば参加型のレジャーなのでレピーターが見込めるのですが、スキーやサーフィンと違うのは、『熊野古道』に嵌っても、同じ所には中々戻ってきてくれません。
 つまり、産業としての観光には向きませんね。
 昔、藤圭子の歌に。「昨日マー坊 今日トミー・・・ 明日はジョージかけん坊か・・・」とか言うのがありましたが、熊野古道のお客さんは、「この前八鬼山 今日大吹 次は 横垣か伏拝か・・・」てなもんです。
 200Kmにも及ぶ長い道筋にばら撒きますから固まりません。
 「奈良」や「京都」は観光地として有名ですが、「世界文化遺産」に登録されていることなんか忘れられていますね。
 「奈良」なんか二度・二箇所も指定されているのですけどね。
 『人の噂も四十九日・・・』とやらですね。

 歩くことが目的の『熊野古道』は夏休みと言う一大レジャーシーズンでも人を呼びにくいらしいです。
 日本では『ハイキング』なんていうものは『春と秋』と言うイメージが定着していますね。
 確かに、夏休み中に5Kmも10Kmも歩こうと言う気にはなれないでしょう。
 私などは車で行って、ほんの少し歩き回って写真を撮るのでさえ億劫になってしまいますからね。
 と言うことらしく、今年の夏も家の前を歩く『蟻さん』・・・いや、『熊野詣の人』を見かけることは少なかったです。
 この時期に歩けば「修行」になると思うのですがねえ・・・

 かすかな風・・・小さな木陰・・・一口の水・・・そんな物の有難味が身にしみて・・・
 無事に歩き終えた時には、「神仏のご加護」が身を包むような心地が・・・
 …する人も中にはいるかもしれません。

 ほとんどの人は、その入り口にも立たないで、機会を失っているのかもしれません。
 私も、その代表格の人間ですけどね。
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熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-09-03 11:15 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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