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LUZの熊野古道案内

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2009年 08月 09日

熊野の旅 当地最大のレジースポット 太地

 紀伊半島南部は全域でそれぞれ観光地を自認しています。
 山の緑はすがすがしく、海はこれ以上深みが無いだろうという青さです。
 集落や町が飛び飛びにしか無いので、自然が多く残されています。
 だから、どこに降り立っても美しい景色が目の前に広がっています。
 そうした『田舎』が国道42号線沿いだけでも200Kmも続きます、山の中の国道168号線・169号線・209号線311号線などの沿線もほぼ全線、家も畑も無い山中を走ります。
 つまり、紀伊半島は『自然』が売り物なのです。
 でも、着てみれば良いところですが、この過密な日本列島も、都会と工業地帯と一部の平野地帯を除けば「田舎」は大体こういうものです。
 それだけに、「自然」だけでは集客力がありません。
 だから、三重・和歌山・奈良の三県知事は『世界遺産登録』に熱意を示したのです。

 指定は受けても何しろ広い範囲に点在する形の「世界遺産」になりました。
 『紀伊山地の霊場とその参詣道』の『その』でくくられる『熊野古道』はそれこそ紀伊半島南部のほとんどの自治体の山中に残っていました。
 広すぎてこれまた集客力が分散しているのも確かです。
 各地区の入込み観光客数は、国内旅行華やかなりし昭和30年代・40年代より落ち込んでいるかもしれません。

 このように、ほぼ自然を見せるしかない紀伊半島南部で、『レジャー施設』として登場し、全国でも珍しかったのが『太地くじら博物館』でしょう。
 江戸時代の初め、慶長年間にはきちんとした形で行われた『捕鯨』の流れを汲んだ鯨取りを生かし、さらに、地形を利用して行う『追い込み漁』で無傷の「イルカ」「クジラ」が捕獲されるので、それを飼育、調教して芸を見せると言う方向に進みました。
 自然を利用した小さい入り江を仕切った天然の生簀で泳ぐ、「イルカ」『クジラ」「シャチ」はそれだけで遠来の観光客を喜ばせた物です。
 これが出来て40年ほど・・・段々と都会に近く、便利なところに大きな施設を持ったレジャー施設が増えてきた、足場が悪く狭い『太地』には遠来の人が来なくなってきました。
 「イルカ」「クジラ」では本家本元なのですけど・・・
 いま、もっとお客の来ているレジャーランドに居る「イルカ」たちはここから派遣された物が多いようですが、本家の方は過疎化が進むようで・・・
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 先日は中一日で、『太地くじら博物館』と『南紀白浜・アドベンチャーワールド』を見てきました。
 こじんまりした田舎風レジャー施設と都会風巨大レジャー施設を見比べる形になりました。
 施設の規模が全く違うし、立地も大阪からの高速道路がすぐそばまで伸びていて簡単にこられるようになった白浜とかなり強行軍しないと日帰りできない太地では、どちらに行こうか・・・なんて関西圏の人には比較の対象にならないでしょうね。

 ファミリーで少しのんびりクジラや入りかと遊びたい・・・と言うなら、小さいからこそ出来るものもあります。
 写真のボートなどもその一つです。
 透明のカヤックに乗って、生簀の中に漕ぎ出すと、「イルカ」や「クジラ」が寄ってきて餌をおねだりします。
 カヤックはその子たちに押されてあっち向いたりこっち向いたり・・・
 餌代込みで一人千円は高いのか安いのか・・・
 子供も大人も大喜びするのは確かです。
 たった一艘浮かべていましたが、夏休みで久々の晴天だと言うのに、順番待ちの列などありません。
 ショーの合間には桟橋からこの子たちへの餌やりも出来ます。
 白浜ではいなくなった「シャチ・オルカ」もここでは健在でショーを見せてくれます。
 二十数年飼育しているようで、今回一緒に行った孫娘のお父さん、私の長男坊が子供のときに見た子と同じですね。

 熊野や新宮の子供たちには近くて、その日になってから思い立っても日帰りで遊びにこられる有難いレジャー施設なのですが、それでは見込み客が少なすぎます。
 息子が小さかった頃に比べ、この辺の子供は半減していますしねえ・・・
 頑張ってもらいたいですが、世界遺産の『熊野古道歩き』のハイカーとは全く結びつきませんしね。
 飼育したイルカのレンタルや売却でなんとか息をつないで欲しいですが、そのレンタルが自分の首を絞めるのでしょうしね。
 大都市近郊でも難しいレジャー施設を辺地で維持するのは大変ですね。

 カメラはRollei Flex Automat X

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-08-09 11:39 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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