LUZの熊野古道案内

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2009年 07月 27日

熊野の旅 雨に強い熊野

 このところ集中豪雨での災害のニュースが連日流れています。
 三日間で600mmとか降ればかなり雨に強い地形のところでも災害は起きてきます。
 大体、300mmくらいから土石流だとか河川の氾濫が起きるところが多いですね。

 雨に強いか弱いか・・・
 これは、そこの地形に大きく左右されますね。
 ここ熊野や尾鷲の場合は何万年も余って台風や大雨にさらされて、谷は深くなり、崩れる山は崩れ、人が住みだす頃にはそうした気候に合う地形ができていました。
 それに、この辺に住み着いた先人は、崩れたり、鉄砲水の来ない場所を探して住居を構えました。
 山間部でも海岸線でも、平らな場所には古い屋敷はありません。
 急斜面や谷の出口を避けた一段上がったところに小さく屋敷を構えて住んで来ました。
 無理やり川を堤防を築いて押さえ込んだりしたところには住んでいません。せいぜい、農地を作っただけです。
 だから、時間雨量100mmとか一日雨量300mmとか一つの台風で600mmとかの雨でもほとんど人的被害が出ないのです。
 でも、近代に入ってからは他所ほどではないですが、家など無かった場所に宅地を作って住宅を建てたところもあります。
 そんなところでは浸水はありますね。
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 写真の『大又川』などの流域でも人家はこの川から離れて建っていました。
 深く切れ込んだ河川敷で、護岸は田んぼを作った時に積み上げた石垣が多くありますが、間違っても家を建てるために川岸に石垣を築いたりはしていません。
 本州で一番雨の多いと言われる、尾鷲との境、『矢の川峠』から流れ出る川ですから、毎年のように三日で500mmや600mmnほどの雨が降って濁流が暴れ狂います。
 この清流が濁流になり、激流が深い川の敷地一杯になります。
 山から木が流れ出し、川底の石が音を立てて転がります。
 ふらふらと川の流れを眺めに行くと言う、馬鹿な真似をする人は少ないです。
 本当に増水した時は、川岸の自分が立っている場所が石垣もろともなくなる危険性がありますからね。

 豪雨で人的被害が出たのは、もう20年以上前になりますね。
 この時は、井戸川の支流で土石流が発生し、家とともにお年寄りの方がなくなりました。
 人的被害は出ませんが、老齢化も進み、家の老朽化も進んでいるので、台風のたびに小学校や公民館に避難する人が増えています。だから、台風のたびに、夕方のローカルニュースでは熊野市山間部のおじいちゃんやおばあちゃんが写ります。

 しかし・・・
 今回の豪雨で山口市で出された「避難勧告」「避難命令」の対象が『一万世帯』を超えていました。
 熊野市だと、それだけ避難させると、『全世帯』と言うことです。
 いくら町村合併で広がったとは言え、そんな戸数に『避難勧告』なんて出さなくてはならないと言うことは、それだけ人間が川の領域を犯して住み着いたところが増えたってことでしょうね。
 おまけに、林業先進地の紀州でさえ山が荒れて危なくなってきているのですから、日本中の山は災害の巣と化してきているでしょうしね。
 更には、海水温の上昇で目の前の海域で、豪雨の元の水蒸気供給が大幅に増えていますしね。
 
 いくら雨に強いと言っても、油断は禁物です。山間部のおじいちゃんやおいばあちゃんのように降り出したら逃げ出すくらいの心構えも必要でしょうね。
 今年は梅雨前線が少し北に寄っていますから、この辺は梅雨らしい雨はほとんど無いし、降っても小型豪雨で済んでいます、
 でも、夏休みに入っているのに子供たちは泳げないですね。
 ことに川は雨が止んで晴れても水が引くまで泳げませんからね。
 そのかわり、7月末に大きな雨で川を綺麗に掃除してくれたので、今年の大又川の川遊びは快適だと思いますよ。

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-07-27 12:12 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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