LUZの熊野古道案内

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2009年 07月 20日

熊野の旅 夜店も様変わり

 昔々の夜店には独特のにおいがありました。
 綿菓子の甘ったるい匂い、焼きイカの醤油の焦げる香ばしい匂い・・・それに混じって漂っていたのが、『カーバイド』の匂いでした。
 今では化学の時間にしか出てこない物ですが、かつては大活躍した物です。正体は炭化カルシウムというもので、水を掛けるだけで可燃性のアセチレンガスが発生する物です。
 そのアセチレンガスを燃やして灯りを点していたのです。
 その時、「カーバイド」に含まれている不純物の硫黄分などの匂いが漂っていたのです。
 かなり明るし、邪魔なコードは無いし・・・でも、可燃性のガスが水を掛けるだけで発生する物を持ち運びますから時々爆発事故もありました。
 もう一つ・・・今でも東南アジアでは密漁に使われていますが、ラムネのビンなどにカーバイドを入れて水中に投げ込んで爆発させ肴を取るなんてこともやっていましたね。もちろん日本でも昔から違法ですけどね。
 防波堤などの夜釣りなどにも使われていましたね。
 これに、昔の女の人の化粧品はにおいが強かったので人が集まるとそのにおいも混じるし・・・
 昔の夜店にはこうした匂いが充満していた物です。

 こうした夜店も知らない間にカーバイドなんてのが姿を消し、露天を照らしていた裸電球もささやかな暗いものからまばゆいばかりの大きな電球になりました。
 売っているものも、カラフルでギンギラギンになりました。
 恐ろしく綺麗で格好良いお店が並ぶように成ってきたのに・・・
 はしゃいで走り回る子供がすっかり居なくなってしまいました。
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 無理も無いです。
 熊野市のようなところでは、一番大きかった木本小学校の児童数が、「半減」ではなく「1/10」になっているのですからね。
 イベントの出店も、子供目当ての露天商さんが数を減らし、大人向けの出店が増えています。
 それも、本業は露天商ではない人の店が多いですね。

 かつては夜店の足元は暗いものと相場は決まっていたのですが、今ではそうでもないところもあります。
 元々街灯があって歩くに不自由しない通りでも発電機つきの移動照明灯を動員して照らし出します。
 カーバイドの代わりに排気ガスのにおいが漂います。
 そぞろ歩く?ご婦人もずいぶん昔の娘さんやかなり年季を経た奥様方になっているので、通りすがりにほんわかと・・・なんて雰囲気ではなくなりましたね。
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 それに、やっぱりイベントの増えすぎでしょうね。
 昨夜は『花の窟神社』でも夜店が開いていたようですが、わが町内の『稲荷さん』も来週が夜店・・・夏祭りだったような気がします。
 神社の無いところでも、ビヤガーデンがあったり・・・夜店だらけです。
 小さな町内のが消え始めたら、「世界遺産」が後追い加入でやってくれますしね。
 イベント予告なんてのは賑やかなんですけどねえ・・・
 主催者さん方、本当にご苦労さんです。

   カメラはオリンパスワイド

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-07-20 11:44 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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