私は「ユネスコ世界文化遺産・紀伊山地の霊場とその参詣道」のそばに住んでいます。
「霊場」では無く「その道すがら」です。
それも、古の面影など無い国道42号線」の路傍です。
それでも、年間にするとかなりの人が通っているようです。
「木本堤防」が完成し、遊歩道も出来てからは堤防上を歩く人も増えています。
何も無い道ですが、堤防の上からだと熊野灘と七里御浜が見渡せるものです。
わずか500mほどですが、気の晴れる道でしょう。
この海の向こうには「補陀落浄土」があるんですからね。
世之介が好色丸で目指した「女護の島」の南の海だそうですよ。
そんな夢の島のそばの道なんです。
でも、この道にはイタリアンレストランとハンバーガー屋としかありません。
堤防上で無い井戸町に入ると、喫茶店+ケーキ屋+団子屋と牛丼屋があります。
何しろ食べるところの少ない熊野古道ですから、我が家の隣の「モスバーガー」も貴重な食糧供給基地です。
地元には深夜族も居ないし、学生やサラリーマンの朝食需要も無いので10:00~23:00という営業時間です。
このハンバーガー屋さんにはたっぷり駐車場はあるのですが、どう言う訳かその駐車場に停めないで我が家の前に置く人が居ます。
昨日は熊野市のレンタサイクル2号車と4号車でした、
車の入り口こそ閉鎖していませんが、庭に車を入れるには少々邪魔な・・・
たまに単車族が停めてあったり・・・
ひどいときは入り口が閉鎖されていたりまでします。
これでも、本人達は随分遠慮しているようです。
「モスバーガーさんの駐車場に二輪を止めたら迷惑だろう・・・」と言う気遣いみたいです。
この様な例が全国で一杯あるんですよね。
それに「カメラマン」?てえのも厄介な存在です。
よその庭や畑に入るし・・・
最近はスマホとかタブレットとかを持っているので「みんながみんなカメラマン」なんです。
auの人は「みんながみんな英雄」なのかも知れませんが・・・
おまけに、すぐにFace Bookやインスタグラムとやらに載せたいのだそうですし・・・
これが観光地で地元との軋轢を生むんですよね。
私はこうしたものは大体放置します。
動かさなくてはならないときも自力でやります。
でも、それをやって万一壊したら責任は私にあるのだそうですね。
中国人の観光客をすごくひどいように報道しますが、日本人だって・・・
海外で落書きしたり史跡を壊したり・・・
お・も・て・な・し して貰うためにはそれなりに・・・
外人をとかく言う前に日本人が「美徳」を持ち合わせましょうね。
熊野詣でには「善根宿」なんてものまであったのだそうです。
以前にはヒッチハイクの外人さんを泊めたりしたこともあります。
今でも面接の上で泊めないことは無いかも・・・