私が学生の頃、早稲田の総長、大浜さんが「産学協同」なんてのを言い出し、学園紛争に油を注ぎました。
近年では熊野市は「行学協同」とでも言うような動きをしています。
前にも触れたように、「丸山千枚田」では「相模女子大」とタイアップしているらしく、田植えとか稲刈りには女子大生達が来ています。
補助率を少し下げたのですが旅費を熊野市が負担して来て貰っています。
なぜ「相模女子大」なのかの説明もはっきりしませんし、意味もはっきり説明されません。
お客さんが増えるし「華」にもなるから?
そして、これも以前にここに載せましたが。愛知の方の大学の学生さんに「バス停のデザイン」をして貰い模型を展示したりしました。
そして、昨年は桧を使った扉のデザインをお願いしていました。
そして、そのドアを建具屋さんに頼んで作って貰いました。
このほど完成したので、市役所一階のトイレのドアに嵌めました。
この右側には女子トイレがありそのドアも左右対称のデザインで嵌めてあります。
予算段階で、「紀州桧は決して扱いよいものでは無いので、ちゃんとしたプロに作らせないと駄目だよ。」と申し込んでありました。
素材は問題のない素直なものですし、細工も綺麗です。
で・・・
ここの嵌めて何人気付くかな?
もう一箇所使うとか言う話もあるけど・・・
サミットの桧テーブル同様、作った側の満足で終わりそうですね。
押す部分にプレートを付けて居ますが。違う部分を押す人が結構居るはずです。
触る人が大勢ですから白木が黒くなる恐れが強いです。
白木のドアの避けて通れない弱みですね。
私も一応木工業をやって色んな物を設計作成してきたので気になります。
汚れを洗い出すと桧がわやになります。
この4倍くらいのプレートを上手にあしらうべきですね。
他に木製ベンチも作るんだそうです。
これは私自身が熊野市から受注し、設計したものを職人さんに作って貰いウレタン塗装三度塗りで納めたことがあります。
下に固定しないと言うことなので、きゃ筦の人がドシンと座ってもたれても倒れない構造にしました。
市が設置したものが倒れて怪我すると大変ですし。「PL法」が怖いですからね。
鬼の国物流協同組合が止まったし、民間の木工所もまともに稼働しなくなっていますが、これも愛知の大学に設計委託だとか・・・
設計コンペでも無く、無条件でよその大学へ・・・
まあ、地元には人材もノウハウも無いと思っているようですから仕方ないですけどね。
バス停のデザインは結局学園祭の作品のようなおもちゃと文化交流センターの通路に展示してお終いでしたね。
見た人も覚えている人もほとんど居ないでしょう。
他の事業同様お金使ってよその子を遊ばせてお終いなんです。
ドアやベンチも産品化出来るものでは無いでしょう。
地元の産業との結びつきも無いですから・・・